輸送機「こうのとり」、宇宙基地のアームがキャッチ
今月22日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた日本の無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」2号機は27日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。午後8時41分、ISSのロボットアームでHTVを捕らえるのに成功した。28日未明にかけてドッキング(結合)する。飲料水や科学実験の機材を届ける。
HTVは米スペースシャトルが今夏に引退後、大型物資を運べる唯一の手段となるため国際的にも注目されている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)・筑波宇宙センター(茨城県つくば市)管制室の指令を受けて、段階を踏んでISSに接近した。
ISSは高度約350キロメートルで地球を周回。内部では各国の宇宙飛行士が活動している。HTVは22日に日本の大型ロケット「H2B」2号機で打ち上げた。天候不良で2日遅れたが、途中の飛行を調整し、当初計画通りにISSに到着した。