日経平均、下げ幅縮小 終値131円安の8962円
17日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。大引けは前日比131円05銭(1.44%)安の8962円67銭だった。円の対ドル相場が約16年ぶりに最高値を更新したことを受け、トヨタやキヤノンなど主力株に輸出採算の悪化を懸念した売りが先行。朝方は日経平均の下げ幅が400円を超す場面があった。ただ、前場中ごろに陸上自衛隊による東電福島原発の冷却活動が始まると、株価指数先物に買い戻しが膨らみ日経平均は下げ渋った。政府・日銀による円売り・ドル買い介入への思惑や日本の復興支援に向けた7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁の緊急電話協議への期待も相場を支えた。東電は大幅に5日続落し、売買高は約1億8000万株に急増した。
東証1部の売買代金は概算2兆5977億円(速報ベース)だった。〔日経QUICKニュース〕