タイの消費者物価指数、2.9%上昇 2月
【バンコク=高橋徹】タイ商業省が発表した2月の同国消費者物価指数(CPI、速報値)は前年同月比で2.9%上昇した。17カ月連続のプラスだが、1月の3%から上昇率は鈍化した。
世界的な原油高でエネルギー価格の上昇率は5.4%と前月比0.9ポイント拡大したが、食品・飲料の上昇率は5.2%と同0.7ポイント縮小した。変動の大きい生鮮食品とエネルギーを除くコアインフレ率は1.5%高だった。
原油高騰で3月は一段の物価上昇が見込まれるものの、政府の物価管理政策もあり、商業省は今年の上昇率を当初見込みの3.2~3.7%から変更していない。