宮城の死者、95%超が水死 「阪神」との違い鮮明
東日本大震災で10日までに死亡が確認された宮城県の死者8015人のうち、95.8%にあたる7676人が津波による水死だったことが17日、県警の調べで分かった。死者数が多い岩手、福島両県でも同様の傾向とみられ、家屋倒壊などによる圧死が大半だった1995年の阪神大震災との違いが鮮明となった。
死因では水死に続き、出血性ショックや多発性外傷などの「損傷死」が1.6%(126人)、焼死が1.0%(83人)の順。圧死は0.3%(25人)にすぎなかった。このほか、低体温症や急性心臓死などの「その他」が0.7%(58人)あった。
死者の年代別では70代が19.9%の1593人で最も多く、80歳以上の18.7%(1500人)、60代の16.6%(1332人)、50代の10.1%(806人)の順。10代~40代の各世代は6.1%~2.9%で、60代以上が55%を超えた。男女別では男性45.4%(3637人)、女性54.1%(4339人)だった。
県警は3月11日の震災発生から1カ月間の死者について死因、年代や男女別の比率を分析した。〔共同〕