半導体城下町・北上に再開発熱商工中金など14億円融資
商工組合中央金庫は25日、JR北上駅西口を再開発する民間企業に対する総額14億2000万円の協調融資を東北銀行と組んだと発表した。開発企業は岩手県北上市と連携し工場勤務者用の賃貸マンションや若年層向けのeスポーツ施設を新設する。半導体城下町に再開発マネーが入り始めた。 北上駅周辺には2棟目の半導体工場を建設中のキオクシア岩手(北上市)や奥州市に新棟を建設している東京エレクトロンをはじめとする企業…
全国の3割弱の市町村がコメの産出額を増やしている。全国有数のコメ所である秋田県では、4分の3の市町村で2022年の産出額が14年を上回った。人口減や食の多様化などで日本の食卓でのコメの存在感が薄れるなか、新しいブランドや用途の開発、輸出強化といった農業者の地道な努力が実りつつある。 農林水産省によると、22年のコメの総産出額は1兆3946億円。市町村別の推計産出額の公表が始まった14年に比べて3…
小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の3大学からなる北海道国立大学機構は2025年度中にも、大学と企業の研究者が共同研究に使用するシステムを稼働させる。4月には外部機関との連携組織も立ち上げた。機構発足から3年目に入り、産学官金連携が本格的に動き出す。 長谷山彰理事長が日本経済新聞の取材に対し、共同研究システム「デジタル産学融合ラボ」の稼働見通しを明らかにした。ラボではメタバースや仮想現実(…
養殖ブリ・ハマチの輸出を手掛けるグローバル・オーシャン・ワークス(GOW、鹿児島県垂水市)が、和食人気を背景に米国のレストラン向けなどの出荷を伸ばして急成長している。2023年9月期にはブリの米国輸出シェア約1割を達成。生産から現地の飲食店まで一貫して供給を担うことで鮮度を保つことが強みとなっている。 目の前に桜島を望む垂水市の牛根麓漁港。まだ暗い午前5時に出航した漁船が10分ほどでGOWのいけ…
工業炉メーカーのエコムが各産業で高まるカーボンニュートラル(温暖化ガス排出の実質ゼロ化)の需要をテコに収益拡大を目指す。資本業務提携する関西電力とタッグを強め、脱炭素につながる省エネ設備を拡販して主力の自動車関連以外も開拓する。利益を安定して生む保守サービス事業はM&A(合併・買収)も活用する。 工業炉は自動車部品から半導体や電機、化学、食品まで様々な産業のものづくりを支える。性能や品質…
川崎市で看護業務の効率化に向けた取り組みが効果を生みつつある。一部の市立病院で外部の意見を取り入れ、時間外労働時間を3割短縮した。市の人口あたりの看護職員数は全国最少の水準だ。成果を他の病院に広げ、働きやすい環境づくりと医療資源の充実をめざす。 川崎市看護協会と市の外郭団体、川崎市産業振興財団が中心となり、看護業務の効率化や負担軽減、健康長寿社会の実現をめざす国家プロジェクト「CHANGE」を進…
星野リゾート(長野県軽井沢町)は25日、仙台市秋保温泉に旅館「界 秋保」を開業した。伊達政宗が育んだ「伊達な文化」を体感できる館内空間を演出した。市中心部から車で約30分、仙台空港から45分という好アクセスの立地を生かし、国内外から客を呼び込む。 同社の宮城県進出は初めてだ。施設は5階建てで、大浴場がある別館を合わせた延べ床面積は約7500平方メートル。界ブランドの目玉である「ご当地部屋」は「紺…