米個人消費、2月は0.7%増 8カ月連続プラス
【ワシントン=御調昌邦】米商務省が28日発表した2月の米個人消費支出は季節調整済みの年率換算で10兆6507億ドル(約870兆円)となり、前月に比べて0.7%増加した。前月比でのプラスは8カ月連続。伸び率は4カ月ぶりの大きさとなった。米雇用情勢がやや改善してきたこともあり、個人消費も緩やかな回復が続いているもようだ。
2月の増加率は市場予測の平均(約0.5%)をやや上回った。自動車や家電製品などを含む耐久消費財は1.6%増、食料品などの非耐久消費財は1.4%増だった。一方、サービスについては0.2%増にとどまった。
個人所得は前月比0.3%増で、市場予測とほぼ同じだった。税金などを差し引いた可処分所得も0.3%増だった。
米連邦準備理事会(FRB)が物価判断で参考にしている個人消費支出のコア物価指数(エネルギーと食品を除く)は前年同月比で0.9%上昇し、上昇率は前月に比べ0.1ポイント高くなった。