敦賀3、4号機の本体工事、来春に 原電が発表
日本原子力発電は2日、敦賀原発3、4号機(福井県敦賀市)の本体工事を2012年3月に始めると発表した。当初は10年秋に本体着工の予定だったが、国の安全審査が長期化したため、延期していた。原電の森本浩志社長が2日、地元の敦賀市を訪れ報告した。3号機が16年3月、4号機が17年3月としていた営業運転の開始時期も、それぞれ17年7月、18年7月に延期する。
着工延期は耐震安全性に関する経済産業省原子力安全・保安院の1次審査が長引いているため。1次審査は04年、原電の原子炉設置許可申請を受けて始まったが、その後に耐震安全審査指針の改定などがあり、6年を超す異例の長さになっている。ただ、1次審査は近く終了するめどが立ち、原電は新たな建設工程を決定したとみられる。