自動車各社、東南アジアやトルコでも生産調整 部品不足で
【ジャカルタ=野沢康二】東日本大震災による日本製部品の供給不足の影響が東南アジアやトルコの自動車産業にも広がってきた。インドネシアではスズキが来週、乗用車生産を一時停止。トヨタ自動車もフィリピンで18~20日に操業を止めた。欧州向け生産拠点であるトルコでもトヨタが21日から5月2日まで操業を停止する。
インドネシアではスズキが小型四輪駆動車「グランド・ビターラ(日本名エスクード)」などの生産ラインを3日間停止。ダイハツ工業は4月の生産が1~3月のペースより約2割減の8000台程度にとどまる見通し。日産自動車やトヨタも工場の残業や休日稼働を停止した。
フィリピンではトヨタが18~20日に操業を停止。21~24日は連休で生産再開は週明けになる見込み。タイでも、ホンダが1日当たりの生産台数を7割以上減らし、いすゞも半減させる。
トルコではトヨタがハッチバック車とミニバンを生産している。2011年に前年比14%増の9万5千台を生産、そのうち95%を英独仏など欧州に輸出する計画だった。ホンダもトルコ工場で今月上旬から1日当たりの生産量93台を46~47台に減らしている。