震災義援金700億円超す 日赤と中央共同募金会
東日本大震災で集まった義援金は、日赤と中央共同募金会の両団体だけで計700億円を超えたことが31日、両団体の集計で分かった。多くは一般からの寄付や募金。「支援の輪」は広がり続けている。
日赤によると、これまでに受け付けた義援金は約594億円。担当者は「阪神大震災の3倍以上のペースで集まっている」と話す。
しかし、肝心の被災地への配分はまだ先になりそうだ。義援金は被災自治体がつくる配分委員会を通じて配られる仕組みだが、各地とも甚大な被害で委員会設置にこぎ着けていない。
被災地での支援活動を担う団体に資金を提供する「支援金」を集める動きも出ている。環境問題に取り組む非営利団体「Think the Earthプロジェクト」は募金を呼び掛け、集まった約1300万円を基金とし、現場で医療支援をする非政府組織(NGO)など7団体に4月から配分する。
公益財団法人「公益法人協会」も4月半ばから特定非営利活動法人(NPO法人)へ渡す予定で、会員団体から約850万円が集まった。日本財団も被災地のボランティア団体への支援金提供を一部始めている。〔共同〕