米シャトル「ディスカバリー」、最後の打ち上げ成功
【ワシントン=御調昌邦】米航空宇宙局(NASA)は24日夕(日本時間25日朝)、スペースシャトル「ディスカバリー」をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。予定通り軌道に乗り成功した。NASAはスペースシャトルの打ち上げを2011年で終了させる方針で、ディスカバリーにとって最終飛行となる。シャトル打ち上げは残り2回の予定。
今回の乗組員は6人で、国際宇宙ステーション(ISS)に多目的の保管・実験棟や必要資材、人型ロボットなどを輸送する。人型ロボットはNASAと米ゼネラル・モーターズ(GM)が共同開発した「ロボノット2(R2)」。宇宙で活動する人型ロボットは初めて。
当初はどれくらい器用に動くことができるか実証する。将来的には乗組員の宇宙遊泳などを補助する役割を担うことが期待されている。
ディスカバリーは1984年の最初の打ち上げ以降、今回が39回目の飛行となる。NASAは4月に「エンデバー」、6月に「アトランティス」を打ち上げてスペースシャトルをすべて引退させる方針だ。