正社員・課長の割合、理系が文系上回る 京大など調査
大学の理系学部出身者は文系に比べて正規社員の割合が高く、課長以上の比率も高いとの調査結果を9日、京都大、慶応大などの研究グループが公表した。
調査した京大の西村和雄特任教授は「文系の方が好待遇だというイメージがあり、理系離れが進んだが、高い専門性を持つ理系が有利だとはっきりした」と話している。
調査は1月、無作為抽出して面接した全国の20歳以上の約3500人のうち、所得があった大卒以上の673人について分析した。
調査結果によると、理系は正規社員が82%で非正規が17%だったが、文系はそれぞれ60%と38%で大きな差があった。
正規社員で課長以上の役職の人は、理系が全体のうちの35%だったのに対し、文系は20%。経営者の割合も理系2%、文系1%だった。〔共同〕