米新築住宅販売、2月16.9%減 過去最低を更新
【ワシントン=御調昌邦】米商務省が23日発表した2月の新築一戸建て住宅販売件数は季節調整済みの年率換算で25万戸となり、前月に比べて16.9%減少した。前月比マイナスは2カ月連続で、水準は統計としてさかのぼれる1963年以降で過去最低を更新した。米住宅市場は依然として、非常に厳しい状況が続いている。
同住宅販売は市場予測(約28万8000戸)も下回った。前年同月比では28.0%減だった。販売価格は中央値で20万2100ドル(約1600万円)で、前月比13.9%低下。前年同月比でも8.9%下がった。
2月は中古住宅販売や住宅着工などの米住宅関連指標が大幅悪化しており、景気回復がやや強まってきた米経済の懸念材料となっている。米連邦準備理事会(FRB)は3月中旬に「住宅部門は落ち込んだ状態が続いている」との見解を示している。