「福島の原発事故はレベル4」原子力安全・保安院
過去に東海村臨界事故
原子力事故は国際原子力事象評価尺度(INES)をもとに、レベル0から7までの8段階に分類する。数字が大きいほど重く、4~7を「事故」、1~3を「異常な事象」、0を「尺度以下」としている。今回の福島第1原発の事故はまだ分類されていないが、放射性物質が外部に漏れているため、4~7の「事故」のいずれかに相当するとみられる。
これまで最も重大なレベル7(深刻な事故)に分類されたのは、大量の放射性物質の外部放出が起きた1986年のチェルノブイリ原発の事故。79年の米スリーマイル島原発事故はレベル5(所外へのリスクを伴う事故)だった。原子力安全・保安院は福島第1原発1号機の事故はINESの尺度で「レベル4」に匹敵すると説明している。