NZ地震、倒壊ビルで新たに3遺体 死者146人に
【クライストチャーチ=柳迫勇人】ニュージーランド・クライストチャーチ市で起きた地震で、日本人が多数巻き込まれたビルの倒壊現場で27日午前(日本時間同)までに新たに3人の遺体が発見されたことがわかった。26日午後から捜索に加わった中国の国際緊急援助隊が明らかにした。遺体はアジア系女性2人と白人男性1人とみられる。これにより同ビルでの死者数は50人となる。
クライストチャーチ市の警察当局は27日午前までの全体の死者数が前夜から1人増え、146人になったと発表した。同日中にさらに1人の身元を公表する見通しを示した。
日本の援助隊の吉井幸夫団長は同日午前、記者団に対し、がれき撤去作業は終盤に入ったとの認識を示した。更地が増えているが「がれきの下はまだくすぶっており、捜索は難しい」と述べた。同日も24時間態勢で救出作業を急ぐ。