通勤・通学 足乱れる 計画停電、鉄道一部運休
東京電力による計画停電が首都圏の鉄道に影響を与えるのは必至だ。
西武鉄道は14日始発から一部区間で限定して運行すると発表した。運行区間は池袋線の池袋―練馬高野台間、豊島線の練馬―豊島園間、新宿線の西武新宿―鷺ノ宮間。
10分間隔で運行し、本数を減らすという。
京王電鉄は調布―京王八王子・高尾山口間と調布―橋本間について、14日午前9時~午後1時半と、午後6時~午後10時の運転を取りやめると発表。運行本数は半分にする。15日以降は未定。
小田急電鉄は14日始発以降、大幅に運転本数が減少する可能性があると発表した。特急ロマンスカーは当面運休する。
小田急電鉄はすべての電力供給を東京電力から受けている。小田急電鉄によると、エリアごとの計画停電の影響で同社の約30カ所の変電所への電力供給が順次停止する。 東武鉄道も14日の特急電車と池袋―小川町間を結ぶ「TJライナー」をすべて運休する。終日運転は伊勢崎線浅草―竹ノ塚間、東上線池袋―成増間、亀戸線のみで、野田線大宮―岩槻間、東上線成増―志木間は停電時間以外で運行する。このほかの日光線など各区間は終日運休で、東京メトロとの直通運転は中止。
京浜急行電鉄は14日午前11時30分ごろ~午後4時30分ごろ、本線金沢八景―浦賀駅、久里浜線の運転を見合わせる。逗子線は運転本数を減らす。
本線泉岳寺―金沢八景駅、空港線、大師線は終日運転する。15日以降の対応は未定。
東京急行電鉄は14日の運行ダイヤを一部変更する。東横線は正午から午後5時半まですべて各駅停車とし、渋谷―武蔵小杉間を運行。目黒線は同時間帯、直通する南北線や三田線の区間から武蔵小杉までの運行とする。
田園都市線は午後1時半~同5時半、全線運休、その後7時まで直通する半蔵門線の区間からあざみ野まで運行。大井町線も同時間帯、大井町―二子玉川間のみ運行する。こどもの国線は午後1時半から同7時まで、世田谷線は午後1時半から同5時半まで運休する。
東京都交通局は14日から都営荒川線と日暮里・舎人ライナーに運転本数の減少やダイヤの大幅な変更が出るとの見通しを発表した。浅草線、三田線、新宿線、大江戸線も「私鉄などとの乗り入れの関係で、本数減少などの影響を受ける可能性がある」としている。
東京メトロは全線で大幅に本数を減らして、運行するほか、車内空調は切る。
JR東海は14日午前9時20分~午後1時と午後3時20分~午後10時にかけて、東海道線熱海―富士間の運行を休止する。
また身延線富士―鰍沢口間は午後3時20分~午後7時にかけて、御殿場線沼津―国府津間は午後1時50分~午後4時と午後6時20分~午後8時半にかけて運休する。
東海道新幹線は通常ダイヤ通り運行する。
多摩都市モノレールは14日昼を運休にし、朝夕は大幅に運行本数を減らす。ダイヤは検討中で、決まり次第ホームページなどに掲載するという。
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