「脱原発」で超党派が初会合 意見に温度差も
東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、原子力から自然エネルギーへの転換を目指す超党派の勉強会が26日、発足した。国民新党の亀井亜紀子参院議員や鴨下一郎元環境相ら国会議員30人以上が集まった。太陽光や風力など自然エネルギーへの転換を政府に提言する。ただ、原発を巡っては参加者の意見にも温度差があるとみられ、政府の政策転換につながるかは未知数だ。
勉強会の発足は社民党の阿部知子衆院議員が提案した。知人の環境省OBと協力して与野党を問わずに勉強会の必要性を説いて回ったという。勉強会の名前はエネルギーシフトを略して「エネシフジャパン」。阿部議員は冒頭「ここからどう立ち上がっていくのかを国会の知恵の総力と市民のみなさんの思いを寄せて再生していきたい」とあいさつした。
福島県南相馬市の桜井勝延市長も「地球環境を保全していくと同時に原発災害からの再生を国力を挙げてやるべきだ」とビデオメッセージを寄せた。
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