ながの東急、新規客取り込みにアクセル売り場改革進む
ながの東急百貨店(長野市)は新型コロナウイルス禍で停滞していた新規客の取り込み策を実行に移している。2023年に導入した楽天ポイントカードの効果で20〜40代の利用客が増えているほか、若者に人気のブランドを入れ、従来は来店機会がなかった層へのアプローチを強めている。性別の売り場構成も見直すなど今後さらなる改革を進める。 ゴールデンウイーク(GW)期間、本館1階にあるイスラエル発のコスメブランド「…
大型連休には公園へ足を運ぶ人も多いだろう。海外に比べて少ないといわれることもあるが、国や自治体が整備する「都市公園」は徐々に広がっている。2022年度末の1人当たり面積は全国平均で10年前より1割弱増えた。岡山県矢掛町は子どもらに人気の施設をそろえ、人口の6倍の来園者を集める。民間の資金やノウハウを生かす取り組みも全国で広がっており、地域の魅力向上への期待も高まる。 公園は自然を守るために一定区…
薬王堂は社内データをフル活用して販売促進戦略に役立てる仕組みを構築した。部署ごとに保管・運用していたデータを一元化、可視化することで全体を分析しやすくした。顧客への効果的な販促や商品を提供するメーカーにフィードバックも可能になった。将来は販促策を提案できる人工知能(AI)ツールの開発も視野に入れる。 薬王堂は仕組み全体を「PBMA(購買行動における行動変容分析)」と名付けた。 データには顧客ごと…
家具や日用品は修繕しながら長く使いたい――。消費者のエコに対する意識が日々、研ぎ澄まされていく中、足元で関心が高まるのが羽毛布団のリフォームだ。寝具メーカーの昭和西川(東京・中央)が4月、埼玉県本庄市に専用の工場を新設した。輸入による羽毛の調達が年々厳しくなる中で、新たな収益の柱としてリフォーム事業を育てる。 同社の羽毛製造工場近くに完成した「本庄第2工場」は約2400平方メートルの建物に、羽毛…
造船の町、因島に本社を置くトロムソ(広島県尾道市)は船造りの技術で農業改革に挑む。もみ殻などの農業残渣(ざんさ)から固形燃料やバイオ炭を作る装置を開発して事業化した。国内にとどまらずアフリカなどでも市場を開拓している。 アフリカ東部のウガンダ。痩せた農地が広がる地域でもトウモロコシがすくすくと育つ。バイオ炭を土に混ぜることで豊かな農地ができあがった。収穫量がこれまでより20%増えた。化学肥料を半…
土壌の水分を保持する農業用吸水剤を手掛けるスタートアップのEFポリマー(沖縄県恩納村)はインドで工場を新設し、生産能力を5倍の月100トンに増やす。気候変動によるニーズの高まりを背景に、海外向けの製造販売を強化する。欧米で現地法人の立ち上げを進め、国際的な販路拡大を図る。 新工場は5月中旬にも稼働する。既存工場がインド西部のラジャスタン州にあり、新しい工場も同州内に設ける。敷地面積は現在の8倍と…
3月の大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士関(25)。その凱旋パレードがふるさとの青森県五所川原市で行われた。五所川原駅から徒歩5分。5月1日午後、市中心部を巡るパレードの出発地となった「立佞武多(たちねぷた)の館」の周辺は人でごった返していた。 高さ約23メートル、重さ約19トンの大型立佞武多「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が尊富士関の化粧まわしのデザインになったのが縁だ。館…