フィリピン、高架鉄道民営化の入札本格化
【マニラ=遠西俊洋】フィリピン政府は月内にも、マニラ首都圏を走る高架鉄道「LRT」1号線と別の高架鉄道「MRT」のそれぞれの民営化事業について、入札手続きを本格化する。アキノ政権が経済政策の目玉として力を注ぐ官民パートナーシップ(PPP)方式によるインフラ開発の優先10事業の第1弾になる。
国の運営権を最長4年間、落札企業に譲渡する。落札企業の運営・維持費はLRT1号線が77億ペソ(約140億円)、MRTが63億ペソ規模を見込み、比投資会社メトロ・パシフィック・インベストメンツなどが関心を寄せている。比政府は入札時期を6月以降としており、年内に優先10事業すべての入札を終える方針だ。