G7、あす7時から緊急電話協議 「円高」「地震」議論
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は日本時間18日午前7時から、緊急の電話会合を開く方向で調整に入った。一時1ドル=76円台まで急騰し、最高値を更新した円高への対応策などを協議する。主要8カ国(G8)首脳会議の議長国を務めているフランスが開催を呼びかけており、東日本巨大地震に見舞われた日本に対する支援策なども議題に取り上げる。
主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、日米欧の先進国が為替相場の「過度の変動を監視」すると共同声明に明記している。「必要なときには適切な行動を行うという意味」(野田佳彦財務相)で、緊急会合ではこれを念頭に置きながら、一段の円高が国際金融市場の混乱を招かないよう協調を探る。日本も先進各国が連携して対応する必要性を訴える見込みだ。
仏ラガルド経済相は「われわれの友人である日本に対し、G7が金融面で支援する必要がある」としており、東日本巨大地震が世界経済や金融市場に与える影響を議論する方針。協議で野田佳彦財務相は日本の被災の状況や政府による対応策などを説明する。