ニフティ純利益21%増の17億円 11年3月期、ネット広告伸びる
ニフティ(3828)が26日発表した2011年3月期連結決算は、純利益が前の期比21%増の17億円だった。ポータル(玄関)サイトの検索連動型広告が伸び、サーバー提供などクラウドサービスの利用企業も増えた。今期も最終増益を見込んでおり、年間配当を600円増の2800円にする方針だ。
前期の売上高は前の期比2%増の1035億円。東日本大震災の発生に伴いインターネット接続料金の減免や広告掲載の取りやめなど3億円の減収要因が発生したが、収益全体への影響は小さかった。
主力のインターネット接続事業ではADSLの利用者が減ったが、光ケーブルや高速無線通信「WiMAX」を使う契約が伸びた。同事業の売上高は微増だった。
業績好調を受け前期末の配当を従来予想比200円多い1200円にし、年間配当を2200円と前の期比400円増やす。
2012年3月期の純利益は前期比23%増の21億円となる見通し。ADSL接続の利用者減少で8%の減収だが、通信回線の使用料削減が増益に貢献する。