大日本印刷・NTTドコモ、電子書籍配信 1月から
大日本印刷とNTTドコモは7日、タブレット型端末やスマートフォン(高機能携帯電話)など向けに電子書籍を配信する共同出資会社を設立すると発表した。1月上旬のスタート時に電子書籍を最大3万点そろえる。大日本が手がける書籍のオンライン販売サイトや丸善などの書店とも連動させ、顧客情報を共有する。
大日本が51%、同社子会社のCHIグループ(東京・新宿)が9%、ドコモが40%を出資して21日に新会社を設立する。社名は「トゥ・ディファクト」。大日本が電子書籍などを配信する玄関サイト「honto(ホント)」の運営を新会社に移管。まずドコモのスマートフォンなど7機種を対象に配信を始める。
紙の書籍販売との連携では、ジュンク堂書店などに加え、約95万点を販売する大日本のオンラインサイトと会員情報や割引ポイントを共通化。個人属性をもとに、相互に「おすすめ作品」などを表示できるようにする。
電子書籍販売を巡っては米グーグルが6日、米国で電子書籍の販売を開始。グーグル日本法人も2011年のサービス開始に向け準備作業を始めた。縦書きなど日本語の表示機能に対応し、早期に米国と同様のサービスを始める方針だ。
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