NATO、リビアへの誤爆認知も謝罪拒否
【ブリュッセル=共同】北大西洋条約機構(NATO)は8日、リビア中部ブレガ近郊で7日、NATO軍機が反体制派の部隊に誤って空爆したことを認めたが、謝罪は拒否した。また、NATOの使命は「市民の防衛」であるとして、反体制派との協力にも否定的な姿勢を示した。
対リビア作戦の副司令官ハーディング少将がイタリア南部ナポリの司令部で記者会見し、NATOの立場を説明した。
7日の誤爆についてハーディング少将は、市街地方向に進行していた戦車を攻撃した結果、操縦していた反体制派民兵が死亡したようだと説明。「これまで戦車はカダフィ政府軍が市民の攻撃に使用しており、反体制派も戦車を使っているとの情報はなかった」と釈明、「謝罪はしない」と述べた。