壁新聞で生活支援情報　福島県、全避難所に掲示

避難所で暮らす住民に仮設住宅や医療関連などの生活支援情報を伝えようと、福島県が「壁新聞」をつくり、県内約290カ所の全避難所に掲示した。県外に避難した県民向けに、山形、栃木、新潟の3県の避難所にも張り出す。

壁新聞は県災害対策本部が作成。A3判1～2枚で週2回程度の発行を予定している。3日掲示された新聞には、県が進めている旅館、ホテルなどの一時受け入れ態勢や仮設住宅への入居相談、支援金の支給などについて書かれていた。

避難所となっている福島市の施設では、20年間人工透析を受けている長男（39）と一緒にいる同県南相馬市の主婦、大戸八重子さん（60）が掲示を見て早速、病院紹介の窓口に相談。「今まで遠くの病院に通っていたが、壁新聞のおかげで近くの病院に行けるようになった」と喜んでいた。〔共同〕