東京都武蔵村山市、モノレール来る駅をまちの「核」に
多摩都市モノレールの上北台―箱根ケ崎間(約7キロメートル)の延伸計画が具体化し、地元を走る東京都武蔵村山市で期待感が高まっている。武蔵村山は都内の市区で唯一鉄道がない。新駅をまちの「核」と位置づけて商業・公共施設や交通拠点を整備し、住民のモノレール利用を促す。都心方面からの転入者や来訪者も呼び込む。 「自然があり、静かで暮らしやすい武蔵村山の魅力をどうアピールするか」。「モノレールを呼ぼう!市民…
大型連休には公園へ足を運ぶ人も多いだろう。海外に比べて少ないといわれることもあるが、国や自治体が整備する「都市公園」は徐々に広がっている。2022年度末の1人当たり面積は全国平均で10年前より1割弱増えた。岡山県矢掛町は子どもらに人気の施設をそろえ、人口の6倍の来園者を集める。民間の資金やノウハウを生かす取り組みも全国で広がっており、地域の魅力向上への期待も高まる。 公園は自然を守るために一定区…
造船の町、因島に本社を置くトロムソ(広島県尾道市)は船造りの技術で農業改革に挑む。もみ殻などの農業残渣(ざんさ)から固形燃料やバイオ炭を作る装置を開発して事業化した。国内にとどまらずアフリカなどでも市場を開拓している。 アフリカ東部のウガンダ。痩せた農地が広がる地域でもトウモロコシがすくすくと育つ。バイオ炭を土に混ぜることで豊かな農地ができあがった。収穫量がこれまでより20%増えた。化学肥料を半…
土壌の水分を保持する農業用吸水剤を手掛けるスタートアップのEFポリマー(沖縄県恩納村)はインドで工場を新設し、生産能力を5倍の月100トンに増やす。気候変動によるニーズの高まりを背景に、海外向けの製造販売を強化する。欧米で現地法人の立ち上げを進め、国際的な販路拡大を図る。 新工場は5月中旬にも稼働する。既存工場がインド西部のラジャスタン州にあり、新しい工場も同州内に設ける。敷地面積は現在の8倍と…
シスメックスはアルツハイマー病や感染症などを調べる免疫検査向けの事業に力を入れる。検査機器を小型にして医療機関で使いやすくするほか、試薬メーカーと組んで検査薬の品ぞろえを増やす。健康診断などで実施する一般的な血液検査に比べ高単価で需要の拡大も見込める市場に新たな収益源を見いだす。 浅野薫社長が日本経済新聞の取材に「これまで(血中の赤血球や白血球などを調べる)ヘマトロジーに偏重している部分があった…
温暖な気候と自然風土に恵まれ、静岡県には名産の茶や果実をはじめとする農林水産品や富士山などの観光名所が数多い。川勝平太知事は「ふじのくに」を前面に出し、産業振興やPRに力を入れてきた。しかし、統計などで見る限り、まだ道半ばと言わざるをえない。官民一体で培った個々の成功事例を、県全体に広げることが課題だ。 JR東海道線の原駅(沼津市)から車で約15分。富士山の前衛、愛鷹山のふもとに県の先端農業技術…
3月の大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士関(25)。その凱旋パレードがふるさとの青森県五所川原市で行われた。五所川原駅から徒歩5分。5月1日午後、市中心部を巡るパレードの出発地となった「立佞武多(たちねぷた)の館」の周辺は人でごった返していた。 高さ約23メートル、重さ約19トンの大型立佞武多「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が尊富士関の化粧まわしのデザインになったのが縁だ。館…