イラク反米指導者サドル師、4年ぶり演説 対決姿勢強調
【ドバイ=松尾博文】イラクのイスラム教シーア派の反米指導者であるムクタダ・サドル師が8日、中部の宗教都市ナジャフで「あらゆる手段で占領者に抵抗する」と演説、米国との対決姿勢を強調した。サドル師が支持者の前で演説するのはほぼ4年ぶり。
サドル師はイラク南部に多数の支持者を抱え、傘下の民兵組織はイラク戦争後の混乱で駐留米軍やイラク政府軍と衝突を繰り返した。同師は2006年末ごろにイランに移り、同国中部の聖地コムで暮らしていたとされるが今月イラクに帰国した。昨年末に発足した第2次マリキ政権での影響力拡大を狙っているとの見方がある。