ヤマト、メール便2万通未配達 京都の配達員が保管
ヤマト運輸は24日、京都府亀岡市内でメール便約2万1000通が未配達になっていたと発表した。亀岡支店の委託配達員が配りきれないメール便を自宅の物置などに保管し、一部は焼却処分していた。ヤマトはこの委託配達員との契約を解除、社内に設置した再発防止委員会で再発防止策を練る。
荷主から「一部地域にメール便が届いていない」との指摘があり発覚した。17~19日にヤマト側がこの委託販売員の自宅を調べるなどし、未配達になっているのを確認した。未配達のメール便は09年11月から今年11月まで法人が同市向けに発送したメール便。
ヤマトによると、同社は09年3月にこの委託配達員と契約。その後、ほかの委託配達員が退職したため、同年6月ごろに担当地域が拡大していた。そして同年11月ごろからメール便の取扱件数が増え始め、当日のうちに配達できないケースが発生したという。そのため、この委託配達員が未着の問い合わせが少ないと判断したダイレクトメールやカタログを選び配達をやめていた。
ヤマトでは、09年11月にもメール便の未配達が発覚しており、1年あまりの間に同様なトラブルが再発したことになる。ヤマトは「再発防止策を徹底し、全社一丸になって信頼回復に努める」とコメントした。
メール便の配達は地域ごとに、個人と配達を委託する契約を結ぶケースがあり、主婦などが配達を担っている。