長期金利、一時1.265%に上昇 半年ぶり高水準
長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが9日、一時1.265%まで上昇(債券価格は下落)した。6月4日以来、約6カ月ぶりの高水準。米景気の先行きへの楽観的な見方から、海外市場で米長期金利が一段と上昇し、日本の長期金利にも上昇圧力がかかった。銀行などが金利リスクを避ける目的で債券を売っている。
債券市場では、オバマ米大統領が大型減税の継続で共和党と合意したのを材料に、米長期金利の上昇が続いている。日本では「来年度は予想以上に国債が増発されるかもしれない」という見方から、積極的な債券買いが入りにくくなっている。