北海原油、一時121ドル台に上昇 2年8カ月ぶり高値
【ニューヨーク共同】欧州の代表的な原油指標である北海ブレント原油先物相場は4日、リビアなど中東・北アフリカ産油国の混乱を受けて期近の5月渡しが一時1バレル=121ドル台に上昇し、2008年8月以来、約2年8カ月ぶりの高値になった。
4日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の米国産標準油種(WTI)5月渡しも、前週末比0.53ドル高の1バレル=108.47ドルで取引を終え、08年9月以来、2年半ぶりの高値を記録した。
リビアの産油都市で攻防が続いていることに加え、イエメンなどでも反政府デモが激化していることから、原油供給への懸念が増した。
前週発表された米雇用統計が市場予想を上回って改善したため、米経済の回復でエネルギー需要が増すとの観測も相場を支えた。