11年度予算案、29日に成立へ
民主、自民両党は23日、2011年度予算案を29日に参院本会議で採決することで合意した。自民党など野党が反対するため、参院では否決される見通しだが、衆院の議決を優先する憲法の規定に基づき同日中にも成立する。来年度予算の成立を受け、政府・与党は東日本大震災からの復旧・復興に向けた来年度補正予算編成に着手する。
民主、自民の参院国対幹部が23日に電話で話し合い、採決日程を決めた。29日に参院予算委員会で総括質疑と採決をしたうえで、参院本会議を開催。予算案が野党の反対多数で否決された後、同日中に両院協議会を開き、憲法の規定に基づいて成立させる。
衆院通過から30日以内の採決が固まり、予算案は自然成立前の成立が確実になったものの、予算関連法案の子ども手当のつなぎ法案はなお年度内成立が不透明な情勢だ。赤字国債発行法案も成立が4月以降にずれ込む公算が大きい。予算関連法案の成立が遅れれば、予算の執行に支障が生じる可能性がある。