カイロの空港で邦人500人足止め 前原外相、対応要請
前原誠司外相は30日午前、外務省にアブデルナーセル駐日エジプト大使を呼び、騒乱状態となっているエジプト国内情勢への憂慮を伝え、平和的解決を要請した。同時に、カイロから成田、関西両空港へ向かうエジプト航空便が欠航となり、約500人の日本人観光客が空港で足止めされていることを指摘、早期に対応するよう求めた。
これに対し大使は面会後、記者団に「外出禁止令が解除された後、欠航した分も含め便を飛ばし、日本人を帰国させられるか検討したい」と述べた。
前原氏は面会で「政府と国民双方が暴力的な行動を自制し、話し合いで安定した政権をつくることを強く望む。政府が、さまざまな改革に取り組むことを期待する」と強調。「日本政府は、観光客や不要不急の在留邦人には、いったんエジプト国外に出てもらう決断をした」と説明し、早急に航空便を手配するよう要請した。〔共同〕