日経平均、反発して始まる 欧米株高で輸出関連に買い
27日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発した。前日終値と比べて64円高い1万0466円で始まり、その後は1万0400円台の半ばで一進一退となっている。米商務省が26日発表した昨年12月の米新築住宅販売件数が市場予測以上に改善したことなどを手掛かりに、同日の欧米株が上昇した流れを引き継いだ。外部環境の改善で投資家心理が改善し、電機、精密など輸出関連株に買い戻しが先行した。
原油など国際商品相場の反発を受けて、大手商社といった資源関連株も買われ、株価指数を押し上げた。ただ発表が本格化している国内企業決算を確認したいとして様子見の投資家も多く、買いを急ぐ動きは現時点では見られない。日経平均は寄り付き直後に1万0480円台に上昇したあとは伸び悩んだ。
東証株価指数(TOPIX)も反発で始まった。業種別TOPIXは全33業種のうち30弱が高く、上昇率の上位には鉱業、水産・農林業、卸売業が並んだ。
ファナック、三菱重、日水、国際石開帝石、伊藤忠が高い。ホンダが連日で昨年来高値を更新した。グリーが急伸し、来期に増配する可能性が伝わった富士フイルムが堅調に推移している。一方でりそなHD、リコー、スクリン、出光興産が安い。
〔日経QUICKニュース〕