ロシア、北方領土に攻撃ヘリなど配備へ 機動力を向上
【モスクワ=金子夏樹】ロシア国防省筋は10日、北方領土に駐留している機関銃・砲兵師団を自動車化狙撃旅団に改編する計画を示した。インタファクス通信が伝えた。択捉島には航空基地を建設し、攻撃・輸送用ヘリコプターを配備する計画。機動力を向上し、防空能力などを高める狙い。
新しく改編する旅団には近代的な装甲輸送車や砲などが装備され、機動性を高める。一方、同筋は「大型兵器が配備される計画はない」とし、地対空ミサイル「S400」や戦闘機は配備されないと述べた。
ロシアのメドべージェフ大統領は9日、セルジュコフ国防相に対し、クリール諸島(北方領土を含む千島列島のロシア名)での軍備増強を指示。国防相は2月末までに具体策を提示する方針を示している。