フィリピンが政策金利維持
【マニラ=遠西俊洋】フィリピン中央銀行は29日の金融政策決定会合で、政策金利である翌日物借入金利と翌日物貸出金利をそれぞれ4.00%と6.00%のまま据え置くことを決めた。1~11月期の消費者物価指数(CPI)が前年同期比3.8%上昇と政府の通年目標(3.5~5.5%)の枠内に収まったため。比中銀は昨年7月に金利を0.25%引き下げて以来、1年半近く据え置いている。
11月単月のCPI上昇率は前年同月比3.0%と10月(2.8%)より上昇幅がやや拡大した。比中銀は今年のCPI上昇率予測を従来の前年比3.6%から3.8%に上方修正、来年予測も今年比2.4%から3.6%に見直した。