中国総書記「ネット管理で世論誘導」 中東政変受け表明
【北京=佐藤賢】中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)は19日、党幹部の養成機関である中央党校で社会管理をテーマに演説し「インターネットの管理を一段と強化し、ネット世論を誘導するメカニズムを完備する」と表明した。エジプトなど中東の政変でネットが反政府運動の情報伝達手段になったことを念頭に、ネット規制を強める姿勢を鮮明にした。
胡総書記が社会管理強化のため、当面の重点項目に挙げたのはネット管理など計8項目。共産党の指導体制を強化することや、大衆の権益を擁護する仕組みを完備する方針も明言した。アメとムチの硬軟両様で社会の安定維持を目指す狙いだ。胡総書記の演説には、党最高指導部の政治局常務委員の全員が同席した。