福島産シイタケに規制値超す放射性物質 キノコで初
厚生労働省は3日、福島県いわき市で1日に採取したシイタケから食品衛生法に基づく暫定規制値を上回る放射性物質を検出したと発表した。放射性ヨウ素が1キログラム当たり3100ベクレル(暫定規制値は同2000ベクレル)、セシウムが同890ベクレル(同500ベクレル)だった。キノコ類で規制値を上回ったのは初めて。
福島県内の別の2カ所(矢祭町、塙町)で露地栽培されたシイタケも放射性ヨウ素やセシウムを検出したが、規制値は下回った。キノコ類は政府による出荷制限の対象外で、同省は「1件のみなので今後の検査結果に注目したい」としている。
施設栽培ではこのほか、ナメコ、マイタケ、エノキタケの計22品で不検出か規制値を下回った。同省によると、キノコ類はセシウムを吸収しやすいとされるが、「放射性ヨウ素も検出されており、露地栽培で付着したのでは」とみている。