福山コンサル、橋の損傷をセンサーで検知
福山コンサルタントは15日、橋げたなどにセンサーを設置し、損傷などの異常を検知するシステムの販売を始めた。センサーで感知した振動を専用ソフトで解析することで、損傷が発生していないか検知できる。橋の点検は目視に頼っていることが多く、同システムで管理コストを削減できるとしている。
福山コンサルや早稲田大教授からなる有限責任事業組合(LLP)「HMB有限責任事業組合」がシステム開発した。
システムは振動や磁気を感知するセンサー5個、データを蓄積する装置、専用の解析ソフトからなる。橋げたなどに設置したセンサーが振動と磁気の変化を記録し、専用サーバーに蓄積。専用ソフトで解析したデータから、異常な反応がないかチェックする。
道路の橋梁(きょうりょう)への利用が見込まれるとして、自治体などへの販売に力を入れる。価格は95万円で5年間で1万セットの販売を見込む。
今後は鉄橋や石油タンクなどにも対応する解析ソフトの開発を急ぐ。LLPは1年以内に福山コンサルの子会社として株式会社化する計画。