ビジネスパーソン「海外で働きたくない」67% 産能大調べ
ビジネスパーソンのうち67%は海外で「働きたいとは思わない」と考えていることが、産業能率大学が16日まとめた調査で分かった。「どんな国・地域でも働きたい」と意欲の強い人は16.3%にとどまり、日本の内向き志向が色濃く表れる結果となった。産能大は「昔は海外勤務と言えば先進国だった。グローバル化が進み、中国やブラジルなど新興国勤務の可能性が高まっている。『英語が通じない』『治安が心配』といった懸念から、海外を避ける人が多いのでは」と見ている。
役職別では部長クラスで57.1%と半数以上が海外勤務への意欲を示すのに対して、一般社員では29.3%と低水準だった。産能大は「組織への忠誠心」や「挑戦意欲の高さ」などを理由に挙げている。
調査は6月29日から30日の間、インターネットで実施。20代から50代までの各年代100人ずつ、計400人から回答を得た。〔NQN〕