菅首相「思い伝わらない」 グループが忘年会
菅直人首相は29日、首相公邸で自らを支持する民主党のグループ議員約30人を昼食に招き、約3時間の「忘年会」を楽しんだ。首相は「自分の思っていることが十分伝わっていない中で(悪く)評価されている」と発信力の強化を目指す考えを強調し、協力を求めた。
会合はグループの座長の江田五月前参院議長が発案した。首相は終始、上機嫌だったが、出席者の一人から「小沢一郎元代表の政治とカネの問題には毅然と対応すべきだ」との注文もついたという。
菅グループ内には、9月の内閣・党人事で十分な処遇がなされていないという不満の声もくすぶっている。11月末の会合では、仙谷由人官房長官の交代論も出ていた。出席者の一人は「首相はグループ議員との関係修復を図ったのだろう」と解説してみせた。