インド、日本の食品全面禁輸 3カ月間メド
「放射性物質の危険性、低下の情報得られるまで」
【ニューデリー=岩城聡】インド政府は5日、福島第1原発事故に伴い日本国内で農産物などから放射性物質が検出されていることを受け、日本からの食品輸入を今後3カ月間、全面的に禁止することを明らかにした。ロイター通信によると、日本の食品輸入の全面禁止はインドが初めて。
同国の保健・家族福祉省は「日本からの輸入食品は3カ月間に渡り即時停止する」と宣言。ただ、適用期間については「放射性物質の危険性が許容レベルまで低下したとの信用に値する情報が得られるまで」とし、解除の際の条件を付記した。インドは日本から少量の加工食品、果物、野菜などを輸入している。
同省によると「日本各地への放射性物質の汚染拡大によって、日本からの食品輸入のサプライチェーンにおいて汚染が深刻化する可能性がある」とし「詳細な議論の末」に、禁止措置の結論に至ったとしている。