聴取の予備校生、一部大学に合格 入試問題投稿
京都大など4大学の入試問題がインターネットの質問サイトに投稿された問題で、事情聴取されている予備校生が、受験した4大学の一部に合格していたことが3日、捜査関係者などへの取材で分かった。
捜査関係者などによると、偽計業務妨害容疑で事情聴取されているのは山形県立高校卒で、仙台市の予備校に通う男子予備校生(19)。投稿に使われた携帯電話が予備校生の親名義で契約され、予備校生は4大学をすべて受験していた。
4大学のうち合格した大学がある一方、不合格になった大学もあり、警察当局は投稿と合否との関係についても詳しく調べる。
合格となった大学では、不正の実態を見極めた上で不合格の手続きをする必要があり、警察当局はこうした作業を大学側に強いることも、偽計業務妨害容疑を構成する要件に当たるとみている。
4大学の問題が投稿されたのは2月8~26日にかけて。投稿はいずれも「aicezuki」のハンドルネームだったほか、使用されたのは機体番号が同一のNTTドコモの携帯電話だった。
警察当局や大学関係者らによると、投稿は試験時間中に頻繁に行われており、予備校生の答案の一部は質問サイトに寄せられた解答例に酷似していた。〔共同〕
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