5号機燃料プールの冷却開始、1.2度低下 福島第1原発
東京電力は19日、福島第1原子力発電所5号機で、午前5時から使用済み核燃料プールの冷却を始めたと発表した。プール内の温度は午前5時のセ氏68.8度から午前9時には67.6度へ、4時間で1.2度下がった。今後は30度をメドに冷却を続け、放射性物質が漏れる危険を防ぐ。
仮設の電源や海水ポンプを使って冷却作業を始めた。現在、外部から電源を受け入れる工事も進めており、外部電源が使えるようになれば仮設電源より安定的に冷却を進められる。
5号機は地震発生前に定期点検で運転停止中だったため比較的、被害が小さかったが、建屋内にある使用済み核燃料プール内の温度が徐々に上昇している。プール内の水の蒸発が進んで燃料が露出すると、放射性物質が漏れ出す恐れがあり、冷却を急ぐ必要があった。
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