政府、エジプトの邦人保護へチャーター機
外務省は31日未明、反政府デモが続き騒乱状態にあるエジプトへ邦人保護のためのチャーター機を派遣すると発表した。日本へ向かう便が欠航した影響でカイロ空港周辺に足止めされている日本人600人超を輸送する目的。政府関係者によるとカイロ―ローマ間を往復させる方向で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの航空会社に依頼する。政府関係者が明らかにした。
前原誠司外相は30日、エジプトのアブデルナーセル駐日大使を外務省に呼んで「大変憂慮している。暴力的行為を自制し、話し合いで安定した政権をつくることを望む」と伝えた。外相は同日午後には菅直人首相と枝野幸男官房長官に状況を説明した。