相鉄「職住遊」そろう街整備沿線外から住民呼び込む
相模鉄道・東急電鉄新横浜線の開業により、沿線開発が急ピッチで進んでいる。2024年にはいずみ野線ゆめが丘駅(横浜市泉区)や新横浜線羽沢横浜国大駅(同市神奈川区)などでマンションや商業施設が次々と完成する予定だ。新型コロナウイルス禍を経て人気が高まる「職・住・遊」近接の街を整備し、さらなる住民呼び込みを目指す。 「19年以降、相鉄沿線外の居住者が沿線物件を購入する比率が高まっている」。相鉄不動産の…
少子高齢化とともに人口流出が加速する地方圏で移住者ら新たな住民の呼び込みに成功する自治体がある。国の地方創生策が始まる前の10年前に比べて人口流入が増えた市町村は地方の1割超、沖縄県や高知県などは2〜4割を占めた。先進的な教育や開業支援など特色ある地域づくりが効果をあげている。 国は東京圏(1都3県)への過度な人口の偏りが地方をさらに衰退させるとし、2014年に始めた地方創生策で一極集中の是正を…
日本の食卓になじみ深い魚介類の一つがスルメイカだ。塩辛にさきいか、イカソーメンと用途が広い。石川県能登町小木(おぎ)は、北海道の函館、青森の八戸と並ぶ日本三大イカの街と呼ばれ、物議をかもした巨大なイカ像「イカキング」もある。能登半島地震で甚大な被害を受けたが、イカ漁師たちが漁再開に向けて動き始めた。 3月中旬、小木港にある漁協施設は断水が続き、津波で転覆した船が無残に並んでいた。漁港は割れ、堤防…
工場や商業施設のテント製造・施工を主力とするファインアートかわばた(岡山県津山市)の膜天井への引き合いが増えている。同社は強化ファイバーシートを特殊器具を使って緩みなく張るシステムを開発。重いボードやつり金具を不要にして、天井が落下するリスクを低減し、空調効率を高める省エネ性能にも優れる。国内で地震被害が頻発する中、全国の施工事業者などと組み、普及にも力を入れ始めた。 高機能膜天井「マクテン」は…
石灰石などの採掘や製造・販売を手がける村樫石灰工業(栃木県佐野市)は、鉱物「ドロマイト」を食品素材として量産する国内でも数少ない企業だ。良質な原石を産出する地の利を生かし、食品ならでは厳しい衛生基準を守りながら高品質の国産ドロマイト作りに取り組んでいる。 同社は1854年に創業し、全国有数の石灰石の産地として知られる佐野市旧葛生町地区にある自社鉱山で石灰石やドロマイトを採掘している。土木建築資材…
福岡県と県内自治体が、今後5年間をめどに東京ドーム約21個分に相当する計100ヘクタール超の産業用地の整備を進めている。熊本県への台湾積体電路製造(TSMC)進出を機に高まる半導体関連企業の立地需要や、運転手不足の深刻化が懸念される「物流2024年問題」を受けた運送中継拠点の整備需要に対応する。人口減少に悩む県内自治体は多く、企業の進出を通じて地域振興につなげたい考えだ。 福岡県中央部に位置し、…
能登半島地震によって道路など交通インフラの事前防災の重要性が改めて浮き彫りになった。近年の公共工事は費用対効果が重視される傾向があり、人口減少が目立つ中山間地域では投資効果が問われる現状もある。青森県の宮下宗一郎知事は道路のストック効果こそ着目すべきだと主張する。その狙いを聞いた。 ――能登半島地震では道路網の脆弱性が明らかになりました。 「下北半島と津軽半島の2つの半島を抱え原子力関連施設が集…