レーシック手術感染で元院長を追送検 業過傷害容疑
近視を矯正するレーシック手術で東京都中央区の銀座眼科(閉鎖)の患者が角膜炎などに集団感染した事件で、警視庁捜査1課は29日、手術で角膜混濁などの傷害を負った男性患者(53)について元院長、溝口朝雄被告(49)=公判中=を業務上過失傷害容疑で追送検した。
送検容疑は2008年11月、手術器具の滅菌などの衛生対策を怠り、男性患者に感染性角膜炎を発症させ、角膜混濁など全治約1年の傷害を負わせた疑い。
溝口被告は「菌が出ているなら、手術によって感染させたことに間違いない。収益を上げるために洗浄や滅菌を怠った」と供述しているという。
同課は29日、告訴状を提出していた他の患者10人についても書類を検察庁に送り、同事件の捜査をほぼ終結した。