NTT東西、電話回線をすべてIP化 25年までに
ISDNは廃止へ
NTT東日本とNTT西日本は2日、電話の基幹回線を2025年までにすべてIP(インターネットプロトコル)化する計画を発表した。これに伴い、既存の電話回線上でサービス提供している総合デジタル通信網(ISDN)などの一部サービスは同年までに利用できなくなる。
NTT東西は、全国の電話局に設置している最新の交換機が25年ごろに寿命を迎えるため、20年ごろから徐々にルーター機器を使ったIPネットワークに切り替えていく計画。IPに移行するのは基幹回線部分なので現状の電話を引き続き利用できるが、「なるべく光回線を使ったIP電話に移行させていきたい」(前田幸一NTT東日本副社長)考えだ。
ISDNは1988年にサービスを開始し、ピーク時の加入件数は1032万件(01年)。電話線を使ったデジタル高速通信ADSLや光回線の普及で加入者は減り、現在は企業を中心に470万回線となっている。