スカイマーク、14年度に国際線進出 エアバス「A380」を購入
スカイマークは8日、欧州航空機大手エアバスと大型旅客機「A380」を購入するための基本合意書を締結、2014年度をめどに国際線事業に進出すると発表した。低価格を売り物にした国内線に加え、アジアなどで国際定期便を就航させて事業領域の拡大を狙う。
スカイマークは現在、米ボーイングの「737」型をリースで使用しており、自社での航空機購入は今回が初。エアバスと6機(2機は予備)の購入契約を来春にも結ぶ。スカイマークの10年4~9月期単独税引き利益は27億円で、機体購入に向けた資金調達が今後の課題となる。
国際定期便の就航は、国内航空会社では日本航空、全日本空輸に次いで3社目となる。スカイマークはこれまでソウルやグアムにチャーター便を運航した実績があるが、定期便はなかった。就航路線は未定。
A380は05年に初飛行した世界最大の旅客機。総2階建てで定員は約850人。設計が新しく、大量輸送することで効率運営できると判断した。4日には豪カンタス航空のA380が緊急着陸するトラブルがあったが、スカイマークは「導入は14年度以降であり、影響はない」としている。
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