官房長官「由々しき事案」 海保長官の責任に言及
尖閣映像流出
仙谷由人官房長官は10日午後の記者会見で、海上保安庁職員が尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件のビデオ映像を流出させたとされる事件で「全容について想像が働かない事態。治安に関与する職員が故意に情報を流出させたことになれば、大阪地検特捜部の事件に匹敵する由々しき事案だ」との認識を示した。そのうえで「強制力を持った執行部門は独立性を持って権限を行使する。強い権限の代わりに重い責任(が必要だ)ということになる」と述べ、海上保安庁の鈴木久泰長官の責任についても言及した。
2010年度補正予算案の審議への影響に関しては「それはそれ。政局は政局で我々の方で努力する」と述べるにとどめた。〔日経QUICKニュース〕