ブラジルのモノレール事業入札、日立など日本勢敗退
カナダ勢が1220億円で落札
【サンパウロ=檀上誠】ブラジル・サンパウロ市の地下鉄公社が計画する同市東部のモノレール建設事業を、カナダのボンバルディアを中心とする企業グループが落札した。落札額は24億6000万レアル(約1220億円)。同事業を巡っては日立製作所を中心としたグループも受注を目指していた。
既存の地下鉄路線に接続して、全長約24キロの路線で17駅を建設する。全線開通は2015年の見込み。入札にはボンバルディア、日立のほかマレーシアのスコミ・グループが参加した。日本は高速鉄道などインフラの輸出に官民で力を入れているが、今回は及ばなかった。
日本の国土交通省や国際協力機構(JICA)は、サンパウロ市に対してモノレール導入の事業化調査で協力するなど、日本勢による受注を側面支援していた。
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