「ライター注意」園児に呼び掛け 業界団体がイベント
ライターの火遊びに気をつけて――。ライター業界団体の日本喫煙具協会(東京)は24日、東京都練馬区のさかえ幼稚園で幼児や保護者を対象に、ライター事故に注意するよう呼びかけるイベントを開いた。来夏以降、既存の100円ライターの販売規制が始まるのを前に、親子の安全意識を高めるのが狙い。
同幼稚園の体育館では、消防署員や「体操のお兄さん」として子供から人気があるタレントの佐藤弘道さん(42)が、ライターを使った火遊びの危険性を、紙芝居やクイズを用いて訴えた。
長男(6)とイベントに参加した主婦の佐久間郁恵さん(34)は「子供は火に興味を持っているので簡単に火が付くライターや着火棒は危険。子供の手の届かないところに置くなどして気をつけたい」と話した。
100円ライターを巡っては、今年4月に北海道で幼児4人が車中での火災で死亡するなど、火遊びが原因とみられる事故が多発。経済産業省はライター操作を2段階にする、点火レバーを重くするなど、子供が点火しにくい安全構造を義務付け、基準に合わなくなる既存の100円ライターを販売禁止にする方針。