前原外相「タカ派ではなくリアリスト」 中国紙に回答
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は22日、前原誠司外相が書面で回答したインタビュー記事を掲載した。前原外相は中国で対中強硬派の「タカ派」と見られていることを問われ、「タカ派ではなく理想主義を崇拝するリアリストだ」と強調。「13億人の中国国民の良き友になりたい」と語り、友好的な姿勢をアピールした。
前原外相を批判する論調の目立った同紙にインタビューが掲載されたことは、13日の日中首脳会談を受け、反日感情を和らげたい中国政府の意向を反映しているとみられる。ただ、同紙のネット世論調査によると、前原外相の対中強硬姿勢が「変わらない」と答えた人は全体の92%に達し、不信感が根強く残っている。(北京=佐藤賢)